高校ラグビー県大会 21日に決勝 (静岡新聞11月19日号)
第90回全国高校ラグビー県大会(静岡新聞社・静岡放送など後援)は21日に県営草薙球技場で決勝を行い、2年連続2度目の花園切符を狙う聖光と、9連覇を阻まれた昨年の雪辱を期す東海大翔洋が対戦する。両校の決勝対決は3年連続で、キックオフは午後1時半の予定。SBSテレビで生中継する。
聖光は初戦(2回戦)の常葉橘戦102点、準決勝の浜松湖南戦98点と圧倒したが、全国での勝ち上がりを視野に、星野監督は「県連覇は圧倒して果たさなければ」と言い切る。SOの宗像主将ら選手自身も、初戦は7失点、完封した準決勝は2けた得点を反省する。
2年連続の県3冠も懸かるが、昨年は1回戦で逆転負けの“花園再戦”への通過点ととらえる。堅守からのFW、バックス一体となった伝統の展開力に加え、体力強化も図った。湖南戦の後半10トライは圧巻で、ラックからの展開、モールの押し込み、カウンターと多彩。全14ゴールを成功させた宗像の正確なキックも見事だった。
翔洋はFW8人の平均体重が約78キロ。聖光に比べて5キロ軽いが、お家芸の素早い集散に、強豪校の胸を借りた関西遠征で粘り強さも加わった。一時3点差まで迫られた準決勝の浜松工戦は、自陣ゴールライン付近の長い攻防にも堪えた。少ない好機をものにして突き放し、本多監督は「我慢」を最大の成長に挙げた。
昨年決勝は終盤の連続トライも及ばず、6点差で涙をのんだ。今年も県新人大会14―29、県総体8―38で聖光に屈した。磨きを掛けた連続攻撃にハーフ団の踏ん張りが鍵を握る。フランカーの梁主将は「序盤で聖光のペースに飲まれた(総体と新人大会の)二の舞いはしない」と力を込めた。
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